このたび、建デポ郡山桑野店の周年祭に出展し、「一人親方のための労災保険(特別加入制度)」のご案内を行いました。
当日は多くの建設業関係者の皆さまにお立ち寄りいただき、貴重なご意見や現場の声を直接伺うことができました。
ご来場いただいた皆さま、ならびに店舗スタッフの皆さまに心より感謝申し上げます。
建デポ郡山桑野店の周年祭に出展し、「一人親方の特別加入労災保険」をご案内しました。
現場で感じた“労災と民間保険の誤解”や、“制度を知ってもらう難しさ”を率直に振り返ります。
目次
- 労災保険と民間保険の混同が多い
- 「保険」という言葉への先入観
- 現場で感じた「労災保険」への認識のズレ
- 手数料・会費への抵抗感と「聞く前に判断」
- 「仕入れのついで」では足が止まらない
- 知られていない「二元適用除外」
- 控除のメリットも知られていない
- まとめ〜正しい制度を、正しく伝えるために〜
- 特別加入労災保険についてのご相談はお気軽に
労災保険と民間保険の混同が多い
多くの方が「労災保険の特別加入」を、生命保険や損害保険などの
民間保険と同じものと誤解されていました。

労災保険は、労働基準法や労災保険法に基づく「国の制度」であり、民間保険とは性質が異なります。
「保険」という言葉への先入観
「保険の案内」と聞くと、すぐに民間の保険営業を想像される方が多く、
説明の入り口で敬遠されるケースもありました。
今後は「労災補償制度のご案内」といった言葉に変えるなど、アプローチ方法を見直したいと思います。
現場で感じた「労災保険」への認識のズレ
出展を通じて特に印象的だったのは、労災保険と民間保険の混同が非常に多いことでした。
「労災保険です」と説明しても「労災って、保険屋さんで入るやつですよね?」
と尋ねられる方もいらっしゃいました。
ほとんどの方が「保険」と聞くと、多くの方が損害保険や医療保険といった
「民間の商品」を思い浮かべます。
ある方は、

現場のストレスで急性心筋梗塞になって入院したけど、保険から5万円しか下りなかった
と話されていました。
詳しく伺うと、それは民間の医療保険による給付でした。
しかしながら、その後に「労災保険(特別加入)」の説明をお伝えしようとしても、
「もう保険は入っているから大丈夫」と話を切り上げられてしまいました。
実際には、特別加入の労災保険には以下のような多様な給付制度があります。
- 療養補償給付(治療費の全額補償)
- 休業補償給付(休業4日目からの給付金)
- 障害補償給付・遺族補償給付
- 葬祭料・傷病補償年金
- さらに多種多様な補償給付
民間の保険では補えない範囲を、国の制度としてカバーしているにもかかわらず、
「保険=営業」と誤解されて耳を傾けてもらえない現状に、私たちは大きな課題を感じました。
手数料・会費への抵抗感と「聞く前に判断」
「組合費がかかるんですか?」
「事務手数料があるんですか?」
と質問された方の多くは、金額を聞く前に「じゃあやめときます」と話を終えてしまいました。

これらは団体が申請や給付管理を代行するための運営費です。
もちろん、団体職員への支払いもあり、事務所費用やコピー機やパソコン代、紙などの購入などが毎月かかります。
加入者が確実に補償を受けられる体制を支える重要な部分です。
「内容を聞く前に敬遠されてしまう」
この誤解も、今後の広報で丁寧に解いていく必要があります。
「仕入れのついで」では足が止まらない
建デポに来店される方々は、多くが「資材の仕入れ目的」で来られています。
当然ながら、頭の中は現場の段取りやコストのことでいっぱいです。
チラシやパネルを見ても、「保険の話で足を止める余裕がない」のが実情でした。
また、「保険」と聞くと民間営業のイメージを持つ方が多く、
「労災補償制度の案内」という本来の趣旨が伝わりにくいこともわかりました。

また、「保険」と聞くと民間営業のイメージを持つ方が多く、
「労災補償制度の案内」という本来の趣旨が伝わりにくいこともわかりました。
今後は、数秒で伝わる掲示や、QRコードから短い動画で理解できる工夫が必要だと感じました。
知られていない「二元適用除外」
会社員として建設業に携わる方の中には、
「会社で労災に入っているから大丈夫」と思い込んでいる方が多くいらっしゃいました。
しかし、建設業では事業主(個人事業者)や一人親方は会社の労災に含まれない、
いわゆる「二元適用除外」となるケースがあります。
この点を正しく理解している方は、残念ながらほとんどいませんでした。
控除のメリットも知られていない
また、特別加入の保険料が確定申告で控除できることも、多くの方がご存じありませんでした。
「えっ、それ控除できるんですか?」
という反応が非常に多く、
制度の認知不足を改めて痛感しました。
まとめ〜正しい制度を、正しく伝えるために〜
今回の周年祭を通して、私たちは改めて「制度を知ってもらうことの難しさ」を実感しました。
労災保険の特別加入は、建設業に従事する方々が安心して働くための、国の安全網です。
それでも、
- 聞いてもらえない
- 間違えて理解される
- 内容を知らないまま判断される
という現実があります。
だからこそ、私たちは今後も、現場の言葉で、わかりやすく丁寧に伝えていく努力を続けます。
一人でも多くの方に、「入っておいて良かった」と感じてもらえるよう、
安全と安心を支える活動を進めてまいります。
特別加入労災保険についてのご相談はお気軽に
- 一人親方の方、個人事業主の方
- 建設業で請負・常用を兼ねて働く方
- 労災補償の範囲や加入手続きについて知りたい方
お気軽にお問い合わせください。

東北労災一人親方部会では、労災保険にかかわるすべての申請書類作成を無料で代行しています。
加入や脱退においては「特別加入承認団体」を通じ申請します。
ですから、ほとんどの労災保険取扱団体では、申請書類の作成を代行しています。
特に、労災事故が発生したら、加入している団体や組合にすみやかに労災事故報告を行いましょう。
東北労災一人親方部会は、加入から脱退、労災事故報告の連絡が入れば即座に対応しています。
専門家がスピーディに、しかも「無料」であなたをサポートします。
労災保険の加入・申請手続きに不安がある方は、無料で書類作成代行が可能な〈東北労災一人親方部会〉にご相談ください。
副理事 労災保険コンサルタント
大学卒業の後、XEROX(現富士フィルムビジネスイノベーション)へ入社。新規開拓営業として活動する。38歳の時に人生一度切りとの思いから起業し独立。IT、建設、金融、海事から伝統工芸など多種多様な事業展開。SNSが広まる前から興味を持ち、各業界、特に士業関係からセミナー依頼を多数受ける。現在は政府から承認を受け、特別加入団体を立ち上げ労災関連の相談から事務処理業務全般を行っている。
特技は山菜や木の実を見つけること。アケビは大好物。キノコは好きだが、なぜか椎茸は未だに食べられないのが悩み。
里山に入り山菜取りに夢中になりすぎて遭難しかけ、警察沙汰になったことも。釣り好き花好き動物好き。お酒は少々楽しむ程度。
一人親方は法的には労働者ではないため、労災保険に加入できません。
特別に加入できるようにした制度が特別加入の労災保険。労働者ではない一人親方を、労働災害から守る唯一の手段であることを広めていきたいと思っています。
