はじめに
建設現場で、大工・解体・塗装・設備工事などに従事する「一人親方」にとって、特別加入労災保険は万が一の事故から生活を守る必須の備えです。
しかし、宮城県内には複数の承認団体が存在し、
- 「どこで加入すれば安心か?」
- 「費用の内訳が分かりづらい…」
- 「すぐに現場に入れるスピード対応が欲しい」
と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、宮城県に住む一人親方の方に向けて、主要な承認団体を徹底比較し、ランキング形式で紹介します。
さらに、費用・手続き速度・対応エリア・サポート体制の観点から選び方のポイントも解説します。
宮城県の一人親方向け 承認団体ランキング
まずは、宮城県内で主要な一人親方の労災保険団体を表形式でまとめてみましたのでご覧ください。
ランキング | 団体名 | 年会費・団体費用(目安) | 加入手続き速度 | 対応エリア |
---|---|---|---|---|
第1位 | 東北労災一人親方部会 | 初月8,800円/翌月以降4,980円 (保険料込み最安2,915円〜キャンペーンあり) | 当日発行 翌日加入可能 | 宮城県・東北6県 |
第2位 | 全国建設業親方労災保険組合 | 保険料込みの価格表示 表示価格以外一切必要なし | 当日発行 翌日加入可能 | 全国(宮城県含む) |
第3位 | 仙台市建設職組合 労働保険事務組合 | 年組合費4,500円(令和7年度から5,000円)+保険料(例:日額8,000円→49,640円)その他 | 記載なし(要確認) | 宮城県(仙台市拠点) |
第4位 | 宮城県建設職組合連合会 | 県連年会費3,000円+単位組合年会費(別途) 保険料例:日額8,000円→52,560円その他 | 記載なし(要確認) | 宮城県全域 |
第5位 | 建設連合・東北地区労働保険振興会 | 保険料49,640円+事務委託料31,680円+初回加入金10,000円=計91,320円(例:日額8,000円・令和7年度) | 記載なし(要確認) | 宮城県含む東北隣接県 |
第6位 | 一人親方団体労災センター共済会 東北支部 | 入会金1,000円+月会費450円 (年払い3,600円も可)+労災保険料 | 翌日加入可能・即日証明発行可 | 宮城県含む東北5県 |
※金額は年度や制度改定で変動します。必ず各団体の最新案内をご確認ください。
ランキング詳細
上の比較表で、各承認団体のおおまかな特徴や費用感は分かったと思います。
ただし、実際に加入を検討する際には、それぞれの団体の強みや注意点を具体的に知ることが大切です。
ここからは、ランキング順に 「どんな方におすすめか」「メリットは何か」 を掘り下げて解説していきます。
ご自身の働き方や希望に合う団体を見つけるための参考にしてください。
第1位:東北労災一人親方部会

東北エリアを中心に活動する地域密着型の承認団体です。
お申し込みから業務災害手続きまで、オンラインで完結可能。
忙しい一人親方にとって、わざわざ訪問する必要がないのが特徴です。
- 料金体系が明朗:「保険料本体+団体運営費」を、すべて込みで明示。表示価格以外一切必要ない。
- 手続きが迅速:オンライン申込で、保険番号当日発行でき最短翌日から現場入り可能。
- 地元サポート:事故時も親身に対応、安心感が違います。
第2位:全国建設業親方労災保険組合(東北労災関連)

全国規模のネットワークを持ちつつ、東北労災と関連している安心の団体です。
自分の居住地域に関係なく、日本全国どこからでもオンラインで手続き可能。
強制的な集まりや、集金活動なども一切必要ない独立した団体です。
- 特徴:全国の現場に対応できるスケールメリット。
- 費用:団体運営費+保険料が含まれた料金形態。余計な費用が少なくシンプル。
- 手続き:当日に保険番号発行、最短翌日加入可。出張の多い親方にも安心。
- おすすめ:宮城県から全国各地へ出張する方に最適。
第3位:仙台市建設職組合 労働保険事務組合

仙台市に拠点を置く老舗団体です。
建設業向けの国民健康保険と建退共、互助会などの運営。
中小事業主の方の加入対ができる認可団体です。
加入時必要経費
- 組合加入金2,000円
- 互助会加入金2,000円
- セット共済出資金1,000円
- 半加入金等 所属する班によって変動制
月経費
- 組合費/月2,080円
- 互助会費/月300円
- セット共済費/1,350円
- 建退共金/月 6,720希望者のみ
- 国民健康保険料/月 希望者のみ
- 班会費 所属する班によって変動制
特別加入の労災保険
- 年間保険料8,000円→49,640円+年間組合費5,000円(令和7年度から)
第4位:宮城県建設職組合連合会

県内の複数組合を束ねる県連です。
団体生命共済(セット共済)・こくみん共済COOP(全労済)・国民健康保険・特別加入の労災保険・建退共など取り扱いを行っている。
建設業向けの国民健康保険を取り扱いしている組合で、市町村の国民健康保険にはないメリットが多く用意されています。
- 県連年会費3,000円+各単位組合の年会費あり。
- 保険料例:日額8,000円 → 年52,560円。
- 長い歴史と実績を持つ「特別加入団体」。
- 詳しい料金は記載されていないため、問合せが必須。
第5位:建設連合・東北地区労働保険振興会

全国組織の建設連合東北地区事務所です。
建設連合国民健康保険・労働保険(労災保険+雇用保険)・特別加入の労災保険・建退共・小規模企業共済などを取り扱い。
全国規模で組合運営をしています。
- 加入時:事務委託料31,680円+初回加入金10,000円+保険料
- 例:日額8,000円 → 41,680円+保険料49,640円 合計91,320円
- 国保加入者は加入金免除や委託料半額など優遇制度あり。
- 宮城県を含む隣接県の建設事業者も対象。
第6位:一人親方団体労災センター共済会 東北支部

低コストで加入しやすい団体です。
特別加入の労災保険に特化。
とにかく低コストを重視する方向けの、特別加入承認団体です。
- 入会金1,000円+月会費450円(年払い3,600円も可)。
- 即日で加入証明書はWeb発行(マイページ登録でダウンロード)
- 加入証明書の再発行は1,100円
- 宮城県含む東北5県対応で、低コスト重視の方におすすめ。
労災保険を選ぶポイント
労災保険の承認団体は、見た目にはどこも同じように感じるかもしれません。
しかし実際には「費用の内訳」や「加入までのスピード」「地域でのサポート力」など、団体ごとに大きな違いがあります。
特に宮城県で活動する一人親方の方は、現場にすぐ入る必要があるケースや、事故時のサポートを地域で受けたいケースが多いため、安さだけで選ぶと後悔につながることもあります。
ここからは、加入前に必ず確認しておきたい 4つのポイント を分かりやすく解説していきます。
- 費用の透明性
「保険料本体」と「団体運営費」が分かれているか必ず確認。 - 手続きのスピード
現場に入る日程に間に合うかどうかが最重要。 - 地域密着のサポート
宮城県内で窓口や相談先があると、事故や書類対応時に安心。 - 全国対応力
出張が多い親方は「全国建設業親方労災保険組合」など、広いネットワークを持つ団体を選ぶと安心。
まとめ
宮城県で一人親方として働くなら、労災保険は「どこで加入するか」で安心感が大きく変わります。
宮城県で活動する一人親方の皆さまは、地域密着の安心と全国対応の信頼、どちらを優先するかを意識して選ぶのがポイントです。
事故が起きてからでは遅い。今こそ、自分に合った労災保険で業務災害からくる経済的リスクから自分と家族、仕事仲間や元方を守りましょう!
- 地域密着で迅速対応 → 東北労災一人親方部会
- 全国の現場でも安心 → 全国建設業親方労災保険組合
- 地域組合の信用性重視 → 仙台市建設職組合・県連
- 制度充実や優遇重視 → 建設連合・共済会東北支部
が最もおすすめです。

東北労災一人親方部会では、労災保険にかかわるすべての申請書類作成を無料で代行しています。
加入や脱退においては「特別加入承認団体」を通じ申請します。
ですから、ほとんどの労災保険取扱団体では、申請書類の作成を代行しています。
特に、労災事故が発生したら、加入している団体や組合にすみやかに労災事故報告を行いましょう。
東北労災一人親方部会は、加入から脱退、労災事故報告の連絡が入れば即座に対応しています。
専門家がスピーディに、しかも「無料」であなたをサポートします。
労災保険の加入・申請手続きに不安がある方は、無料で書類作成代行が可能な〈東北労災一人親方部会〉にご相談ください。

副理事 労災保険コンサルタント
大学卒業の後、XEROX(現富士フィルムビジネスイノベーション)へ入社。新規開拓営業として活動する。38歳の時に人生一度切りとの思いから起業し独立。IT、建設、金融、海事から伝統工芸など多種多様な事業展開。SNSが広まる前から興味を持ち、各業界、特に士業関係からセミナー依頼を多数受ける。現在は政府から承認を受け、特別加入団体を立ち上げ労災関連の相談から事務処理業務全般を行っている。
特技は山菜や木の実を見つけること。アケビは大好物。キノコは好きだが、なぜか椎茸は未だに食べられないのが悩み。
里山に入り山菜取りに夢中になりすぎて遭難しかけ、警察沙汰になったことも。釣り好き花好き動物好き。お酒は少々楽しむ程度。
一人親方は法的には労働者ではないため、労災保険に加入できません。
特別に加入できるようにした制度が特別加入の労災保険。労働者ではない一人親方を、労働災害から守る唯一の手段であることを広めていきたいと思っています。